TENTIAL INSOLE 解説 - インソール大全

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立方骨を中心に支持する事で足指の動きを改善し、外側へのぐらつき、ねんざを軽減させるTENTIALのインソール。
より低価格なLITEやジュニア、高額なビジネス、ゴルフとありますが、今回は通常のTENTIAL INSOLEについて解説していきます。

基本的にOEM、BMZ社が手掛けている製品ですが、微妙に仕様が違うTENTIALのインソール。
どういった方に適しているのか、そしてどのあたりが違うのかを解説していきます。

O脚外側荷重の方に適したインソール
小指の浮指、寝指に効きやすい設計
普段履きやスニーカーに最適
偏平足、回内足の方は注意
TENTIAL INSOLEの理論
実際に使ってみた
まとめ
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1. 関連

O脚外側荷重の方に適したインソール

基本的に扁平、回内傾向のない足の方に適したタイプのインソールで、大きな疾患のない方が使用するのに適しています。
立方骨と踵骨前の支持を基本としたインソールであるため、O脚と外側荷重が同時に出ている方、小指や薬指が浮いてしまう方、小指が巻いてしまう方には効果を発揮しやすいインソールです。

一方で内側縦アーチへの支持は基本的にあまりなく、横アーチに関しては全く支持しない設計のため、偏平足や回内足、開張足、それに付随する問題は解消が難しい一枚です。

小指の浮指、寝指に効きやすい設計

主に立方骨と踵骨前を支える設計の為、外側に倒れやすい回外足、O脚、外側荷重や、それに付随する内反ねんざ、小指側の浮指、寝指といった問題に対して効果を発揮するインソールとなっています。
また、踵骨前も付随して支えるので、かかとが前側に倒れることによる足底腱膜炎や、浮指等の解消にもつながることが期待されます。
以下、このインソールが解決できる可能性がある症例になります。

内反捻挫、一般的なねんざ
小指側を中心とした浮指
小指側を中心とした寝指
O脚傾向
足底腱膜炎

普段履きやスニーカーに最適

適度なクッション性があり、通気口が空いていることから、基本的にはスニーカーや普段履きに適しています。
また、表面が滑りにくくなっている事から、激しい動きのある動作にも対応できる設計であり、一日中動き回るような靴にも適しています。
このクッション性と滑り止めから、一日中激しく動き回るような靴、普段靴からスポーツシューズにまで適したインソールです。

ただし、普段靴には普段靴の、スポーツシューズには競技毎の特性で適切なクッション、滑り止めが変わるため、悪く言えば器用貧乏ともいえます。

偏平足、回内足の方は注意

足の骨格を支えるのは立方骨、踵骨前となっているため、基本的に内側縦アーチや横アーチの問題から発生しやすい偏平足や回内足、開張足、それに由来する浮指、足底腱膜炎等を改善する事は難しいインソールです。
以下のような方は合わない場合も多い事を念頭に置きましょう。

極度の偏平足の方
極度の回内足、かかとが大きく内側に倒れている方、倒れやすい方
偏平足と外反母趾が併発している方
親指の巻き爪が酷い方
親指や人差し指の浮指が酷い方
有痛性外脛骨やリスフラン関節炎に悩む方
X脚傾向の方

TENTIAL INSOLEの理論

TENTIAL INSOLEの理論の中心はBMZ社のものであり、外側にある立方骨、そして踵骨の前側を支えることによって足のバランスを整えるというもの。
こちらの記事に掲載している通り、足の裏は3つのアーチのバランスで構成されているため、外側アーチの低下由来の足の問題に対しては効果的ですが、内側アーチや、特に横アーチに問題がある場合にはあまり効果的ではありません。

足の外側を通る立方骨は外アーチの形成、位置に大きく関与し、踵骨と一緒に足の土台として機能する骨。
この立方骨をなだらかな隆起で支えることで外アーチの形成を促し、足の外側のクッション性とバランス性を高めてくれるのがTENTIAL INSOLEでも特徴となっています。

この、外にある立方骨～踵骨前を挙上する事で、特に外側に荷重が乗りやすいO脚傾向や、それに付随する小指側の浮指、内反ねんざといった問題を解決しやすい設計となっています。

また、このTENTIAL INSOLEでは立方骨支持に加えて、踵骨前支持が機能している設計となっています。
このかかとの骨の前側を持ち上げることで、かかとの骨が過度に前側に倒れこむ事を防ぎ、足底腱膜炎や浮指の症状を緩和させるような仕組みとなっています。
一方で内側縦アーチへの支持は基本的にはあまりなく、また横アーチも直接支持する機構はないため、かかとの外反、足部の回内、偏平足に関しては他の製品の方が適切な場合も多いです。
もしくは靴側で補う必要がありますが、他多くの大手インソールメーカーではインソールでもその配慮がなされている場合が多いです。

そしてこの立方骨支持、踵骨前支持は、足裏側のスペースによって形成されています。
この足裏の自然なたわみ、空間を設けることで外側縦アーチのクッション性、安定性も確保する仕様となっており、このたわみを若干強度のあるフォーム材で構成することで、足の動きに合わせて弾みながらサポートする一枚となっています。

加えて、TENTIAL INSOLEには中間層にポロン素材を使用。
ここがBMZ社のインソールとは少し違う所であり、高い衝撃吸収性と潰れにくい性質から、長く高い衝撃吸収性を発揮する設計が採用されています。

加えて、つま先部にはポロン素材を用いないことで、つま先の接地感を感じやすく、メカノレセプターを活かしやすい仕様となっています。

他、表面材は人工皮革を用いることで滑りにくく仕上がっているのが特徴。
通気口を設けることで汗のたまりを抑え、常に滑りにくい環境に仕上げています。

このように主に外側縦アーチ部に作用し、クッション性と滑りにくさを兼ね備えているのがTENTIAL INSOLEの特徴と言えます。

実際に使ってみた

今回も筆者の普段履きに入れて試してみました。
やや近い製品群のカルパワースマートスポーツよりもポロン素材のお陰で反発感は無いですが、代わりに柔らかなクッション性が増している印象を受けます。

また、立方骨～踵骨前への支持が感じられ、外側縦アーチへの問題に対してはある程度解消、緩和できる可能性が見込まれそうな製品のように思います。

カーボン素材を使用したタイプよりかは支持強度が落ちますが、初めて高機能インソールを試す方にとっては丁度いい位の支持ともいえるTENTIAL INSOLE。

ただ、表面の滑り止めは普段履きにはそこまで必要性を感じず、通気性に関しては人工皮革よりもメッシュの方が良かったと感じさせます。

記載済みの通り、少し器用貧乏な点は見受けられますが、普段履きとしても概ね使用できるインソールとなっていました。

まとめ

外側荷重、O脚傾向、外側縦アーチ部に問題の方に適したTENTIAL INSOLEについての解説は以上となります。
内側への荷重傾向が強い方や、開帳足の方にとっては適しませんが、外側縦アーチに問題がある方、小指の浮指、寝指が気になる方には適しやすいインソールとなっています。

また、以前表現方法について指摘させて頂いた際、早急に対応、改善されており、管理人としては人として、企業として素晴らしいと感じました。

今後も成長が期待されるメーカーだと思いますので、ご自身に合うと思われる方は一度試されてみてはいかがでしょうか。
TENTIAL公式

初めまして。TENTIALの中西と申します。
拝見させていただきました。ご丁寧にありがとうございます！一つ一つ誠意対応させていただきます。まだまだ改善点も多いですが、さらに連携強化して改良重ねていきますね！
— 中西裕太郎｜Yutaro Nakanishi (@yu_isbznd4) September 23, 2021