ドイツにて公的補助対象製品として、医療やスポーツで活用されるBauerfeind製品。
オリンピック・パラリンピック公式サプライヤーでもあり、世界的に知名度の高い医療、スポーツ用品メーカーです。
本日はそのBauerfeindから販売されているインソール、スポーツインソール ラン&ウォークを解説。
今回はどのように効くのかを、理論も併せて解説していきます。
※サンプル品をBauerfeind様から貸し出して頂いております。
比較的どなたにでも適した仕様
基本的に土踏まずを支えるタイプのインソールではないため、どなたにでも扱いやすい製品です。
サポートは結果的に内側縦アーチ、外側縦アーチを機能させつつ、載距突起、立方骨へのサポートに加え、横アーチを支えるメタターサルパッドもある製品です。
加えてラン&ウォークでは、前方へより進みやすい機構が設計されています。
スポーツ時の動きやすさに効果が期待
結果として3つのアーチを支える設計で、動きを阻害せずに機能させることが特徴のインソールです。
コンフォートスポーツタイプとは違い、よりアグレッシブなインソールです。
支えることに関してはコンフォートスポーツタイプの方がおすすめですが、スポーツであればこちらがより適します。
以下、このインソールが軽減できる可能性が高い症例、人です。
- 足の裏が痛い足底腱膜炎
- 足の親指の付け根が痛い外反母趾
- 足幅が広い開帳足
- 指先が痺れるモートン病
- 爪回りが痛い巻き爪
- 足首をひねる内反捻挫
- 扁平足傾向
- ハイアーチ傾向
普段履きやランニングに適した設計
適度な薄さと、程よいクッション、そのコンセプトから、よく歩く靴やランニングシューズでの使用が望ましい製品です。
特に前方向への動き、ウォーキングやランニングで効果を発揮するインソールです。
パフォーマンス向上に使いたいインソール
効果としては他の機能性インソールとは違い、直接支えず動かすインソールになります。
足部の保護、痛みや悩みという点ではコンフォートスポーツタイプの方が適する事もあります。
基本的には毎日歩くシューズや、競技用のシューズに入れることで、パフォーマンスを高めるインソールです。
価格は高い
独自のサポートは国内では珍しい理論で構成されており、他にはない動作への介入が特徴です。
一方で価格は既製品の中でも高い部類となるため、初めて試すには少し躊躇する価格かもしれません。
ラン&ウォークの理論
Bauerfeindのスポーツインソールタイプは結果的に3つのアーチを支持、加えて載距突起部や立方骨部も程よく支持する仕様。
自身の足の動きを改善するのが特徴のインソールとなっています。
特にスポーツインソール ラン&ウォークに関しては、前方向へより進みやすく仕上げているのが特徴です。
まずかかとは、スポーツインソールの中でもかなり浅く設計されている仕様。
基本的には支持は強くない仕様です。
これは独自の理論から、強くなくとも問題にならないからと言えます。
この両側に高く競り上げたパッドが、足部~下肢部の筋腱を刺激し、活発に活動させるのがこのインソールの特徴。
この機構により、足部の左右へのぐらつきを自身の筋腱で制御しやすくなるのが特徴です。
加えて、踵骨の内側への過度な倒れこみ(外反)を抑える載距突起部、外側縦アーチの頂点となり機能する立方骨部を、なだらかな隆起でわずかにサポート。
先のパッドによる活性化に加えて、多少の支持も持ち合わせています。
また、このスポーツインソールタイプは足裏側に空間、スペースをとり、足本来のたわみを活かす設計となっています。
硬質なプレートはこの為に主に設計されており、この足裏側のたわみを残すことで、動きを阻害しにくく設計しているのが特徴と言えます。
加えて部位毎に高さを変化させているのも特徴であり、今回のラン&ウォークタイプではつま先を低く設計しています。
この高さを変えることで、前側へのスムーズな荷重を促す仕様となっています。
そして横アーチを支えるメタターサルパッドも配置されています。
コンフォートスポーツタイプ程の強さはありませんが、横アーチを支えるパッドを配置することで、適度にサポートする仕様となっています。
そしてスポーツインソールは適度な薄さとクッション性をもちあわせ、足底部は屈曲しやすいように溝がある設計。
不安定感を増長させず、衝撃も緩和する素材が用いられています。
最後に表面材はメッシュ材を使用しており、足触り爽やか、抗菌仕様に仕上がっているのが特徴と言えます。
ラン&ウォークの選び方
Bauerfeind製品は靴ではなく、足実寸とメタターサルパッドの位置を把握して購入する必要があります。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
また、細かい事を言うのであれば、
- かかとが綺麗に収まっているか
- 土踏まずに過度に当たっていないか
- 履いてみて痛くないか、強い違和感はないか
といった項目が大事になります。
実際に使ってみた
筆者も実際にスポーツインソール ラン&ウォークを、普段履きで使用してみました。
筆者自身がミッドアーチでありますが、アーチ部への圧迫感は全くありません。
また、かかと回りのぐらつきも比較的少なく感じやすく、普段よりも体感として動きやすいのが印象的です。
クッション性も適度にあり、薄さもあるため、シューズの履き心地を変えにくい所も良い所。
ボール&ラケットほど左右への動きには強くないので、基本的には普段履きやランニングで活用できそうです。
まとめ
パフォーマンスを高めやすいスポーツ用インソール、スポーツインソール ラン&ウォークについての解説は以上となります。
圧迫感を感じさせない上に、動作のスムーズさを引き出し、不安定性を軽減する機構は他にはなかなかない1枚と言えます。
普段履きやランニングに使うインソールで、どれが良いか悩まれている方にとっては、検討する価値のあるインソールだと感じられました。
※下記インソールの基礎編も良ければご確認ください
https://insole.xyz/insolebasic/foot-arch/
- PEDAG ビバサマー 解説
- BMZ コンプリートジエイタイ 解説
- Bauerfeind スポーツインソール RUN PERFORMANCE INSOLE 解説
- シダス クッション3D 解説
- スーパーフィート ブラック All-Purpose Support Low Arch 解説