シダスアクション3D 解説 - インソール大全

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フランス生まれのスポーツに適したインソールであるシダス。
今回はそのシダス製品の中でもバスケットボールやバレーボールに適したインソール、アクション3Dを解説していきます。

シダスのマックスプロテクトの上位品、そして定番の製品として長年愛されている3Dシリーズ、その中でもバスケットボール、バレーボールをプレーされる際に足元を快適にする製品なので、どのように効くのか理論も併せて解説していきます。

標準的なアーチ設計
疲労軽減、衝撃緩和、パフォーマンスアップに期待
バスケットシューズに適した設計
毎日使う事が望ましいインソール
アーチタイプに合わないと痛みが出やすい
アクション3Dの理論
アクション3Dの選び方
実際に使ってみた
まとめ
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1. 関連

標準的なアーチ設計

基本的にどなたでも使用できるタイプのインソールで、大きな疾患等のない全年齢の男女であれば問題なく使用できます。

サポートは主に標準のアーチの方に対して、内側縦アーチを中心に、僅かに外側縦アーチ、横アーチ、加えて踵骨前と載距突起部も少しですが支持して作られているため、偏平足、凹足には適合しません。
素材の強度もシダスの3Dシリーズの中ではかなり強度高く設計されているため、標準的なアーチの方が使用するのが好ましい製品です。

疲労軽減、衝撃緩和、パフォーマンスアップに期待

主に内側縦アーチ、わずかに横アーチ、外側縦アーチを支える設計で、僅かに載距突起部や踵骨前への支持もある製品です。
シダスの3Dシリーズ製品の中では支持が硬く、構造設計上強くは支持しない形状であることから、標準的なアーチの方に丁度いい支持となっています。

また、基本的に多少はバランスよく支持されている製品であるため、極端な傾向の方でなければ疲労軽減や足の裏の痛み、疲れを軽減し、パフォーマンスアップにつながる事が期待できる製品です。
以下、このインソールが緩和できる可能性が高い症例です。

足の裏が痛い足底腱膜炎
腰が痛む人、腰痛
足、腰が疲れやすい
足の親指の付け根が痛い外反母趾
足の親指の爪が巻き爪
足の内側が痛い、有痛性外脛骨やリスフラン関節炎
膝の外側が痛い、ランナー膝（腸脛靭帯炎）
かかと直下が衝撃で痛む
シューズ内で足が動いてしまう

バスケットシューズに適した設計

シダスの3Dシリーズの中では表面にPE製のグリップ素材、硬質なナイロン製サポート、かかと直下にジェルを用いた製品であることから、主に室内競技用、バスケットボールやバレーボール、ハンドボールといった競技に適合する製品です。

前側3.5mm、後側6.5mmと適度な厚みがあるため、内容積の少ないシューズにはあまり適さず、基本的には上記の競技シューズに適しやすい製品です。
支持の素材自体は硬質ですが、そもそもの構造がそこまで強く支持しない設計であるため、標準的なアーチの方に適したインソールです。

毎日使う事が望ましいインソール

毎日使用する競技用シューズに入れることで、疲労軽減効果や、足の痛みの軽減、パフォーマンスの向上が期待できるインソールです。

ただし、表面の滑り止め加工はある程度強く設計されているため、室内競技では必ずソックス側に滑り止めを付けない事をお薦めします。

アーチタイプに合わないと痛みが出やすい

構造設計上そこまで支持が強くない設計ではありますが、サポート部分が硬質なナイロン樹脂製で出来ており、標準的なアーチの方以外が使用すると痛みが出やすいインソールと言えます。
偏平足傾向の方は基本的に使用するのが難しく、凹足傾向の方は使用可能ではあるものの、他にも候補があるという所感です。

足部に問題がある場合は同じシダス製品でも3フィート・アクティブ・ローやハイといった、それぞれのアーチに適した製品を買われることをお薦めします。

アクション3Dの理論

シダスの既製品全般に言えることですが、主に土踏まず、アーチ部の動きを阻害しない程度に支えるのが製品の特長となっています。
足の裏のアーチは主に3つあり、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの三か所のうち、このアクション3Dでは内側縦アーチ部をメインに、横アーチ、外アーチ部、踵骨前、載距突起を、支持強度高く、支持設計弱め構造で支持しているのが特徴です。

今回のアクション3Dは主に内側縦アーチを中心とした支持を、硬質な強度を持ち合わせるナイロンアーチフレックスサポートと呼ばれる樹脂材で構成する事で実現。
足が疲れた時や、ジャンプ後の着地といった、アーチが落ち込んだ際に適度に支持するような強度、高さ設計で構成されています。

このナイロン樹脂はかかと、アーチ部を支持する機構を持ち合わせ、インソール下にわずかに空間を設ける設計を採用。
この隆起、スペースが足の自然なたわみを活かしつつ支持し、かつ踵骨前、載距突起を支持する事で外側縦アーチ部、内側縦アーチ部へも、疲れた時や着地時にサポートが効く設計に仕上がっています。

また、アクション3Dでも、横アーチへの支持がほんのわずかに設計されている製品となっています。
中足骨部に隆起を設けることで横アーチを支持する機構が一応ありますが、アクション3Dに関してはこの機能は僅かにある程度といって良いでしょう。

更に、かかとの左右へのぐらつきを抑えるヒールの強度もナイロン樹脂によって支持されており、左右へのかかとのぐらつきを軽減することでアーチ部への過度な負担も軽減する仕様設計。
ぐらつきをある程度しっかりと軽減する仕様で、フィットすればアーチ部への負担軽減が期待できそうな形状となっています。

そしてかかと直下には衝撃緩衝材、ジェル素材が使用されています。
かかとから接地するヒールストライクや、ジャンプ後の着地動作にて、足にかかる衝撃を分散させる衝撃緩衝機構に。

ジャンプ等の激しい動作に適した、適度な硬さと緩衝性を持ち合わせる為、不安定性を高めることなく衝撃を緩衝する機構となっているのが特徴。
加えて踵骨前、載距突起部にはナイロン樹脂で補強されていることから、かかと回りの衝撃緩衝、支持が丁度よく仕上がっているのも特徴です。

ちなみにではありますが、ジェル素材が滑り止めとしての役割も果たし、シューズとインソールの動きもある程度抑えるものとなっています。

また、この硬質なナイロン樹脂には内側縦アーチ部へ大きく負荷がかかった際に、適度な支持に留まるように切れ込みが入れてあります。
硬すぎるアーチサポートは足の自然な動きを阻害し、痛みを誘発する原因になりますが、このアクション3Dではこの切れ込みを入れることで強度を落とし、痛みを誘発しにくく設計されています。

加えて、中足部域外側、ナイロン樹脂は高さを保ち、補強の意匠がとられています。
そのため、基本的には内側縦アーチ部の落ち込みに対して丁度いいように設計されているのがわかる仕様となっています。

最後に、表面材にはPE素材を用い、細かな窪みを付けることで高い滑り止め効果を追求。
激しいカッティング、動作でも足が動きにくい仕様となっています。

このため、基本的にバスケットボールやバレーボールといった室内競技で、疲労軽減、衝撃緩衝、パフォーマンスアップを目的として入れるのが望ましいインソールと言えます。

アクション3Dの選び方

基本的には靴、シューズのサイズと同じサイズを購入し、つま先に余分があればハサミ等でカットして頂ければ問題ないかと思います。

加えて、下記項目も重要であり、

かかとが綺麗に収まっているか
土踏まずに過度に当たっていないか
足の曲がる場所（MTP関節）にプレートが重なっていないか
インソールから過度に足がはみ出さないか

といった項目も大切になります。

このシダスの3Dシリーズは30日間快適保障がついているため、気軽に利用して頂ければと思います。

実際に使ってみた

筆者も実際にアクション3Dを使用してみました。
ただし、筆者はスポーツをしないので、普段履きに入れています。
筆者自身がミッドアーチなのですが、アーチ部の支持自体は内側、外側共にあまり強くは感じられません。
樹脂自体は硬いのですが、あまり強く支持するような設計ではないため、疲れてきた時や、大きくアーチがたわむジャンプ後等に丁度良く支持してくれそうな印象を受けます。
また、載距突起部、踵骨前、立方骨側は強くはないものの、踵骨回りはある程度支持される感触です。

履き心地については適度な厚みとそれなりの硬さで不快な感じは受けられません。
接地時の衝撃緩衝はかかと部にて不安定感をうみださない程度に効果を発揮しており、アーチ部と骨格部への支持があるからか、局所的に荷重がかかってしまう印象も受けません。
滑り止めは強く感じますが、スポーツ時には場合によってはこれくらいあっても良いかもしれません。

スポーツ時に効果を発揮しやすいアクション3D。
標準的なアーチの方であれば問題なく使用できそうです。