ZAMST フットクラフト フットボールスタイル 解説

ZAMST
3 0
Read Time:1 Minute, 21 Second

日本の医療機器メーカー、日本シグマックスが手掛けるサポーターブランドのザムスト。
その中でもサッカー専用で設計されたインソール、フットクラフト フットボールスタイルを今回は解説していきます。

土踏まずの高さに合わせて選べる仕様で、同社のフットクラフト製品の中でも異色のサッカー専用設計という製品。
今回はこの製品がどのような人に合いやすいのか、逆に合いにくいのかを解説していきます。

標準的なアーチ設計仕様

基本的にどなたでも使用できるタイプのインソールで、大きな疾患等のない全年齢の男女であれば問題なく使用できます。

サポートは主に標準的なアーチの方に対して作られており、扁平足や凹足の方には合いにくい設計となっています。
しかし、同じ製品で扁平足向けのLOW、凹足向けのHIGHが展開されているため、自分のアーチタイプに合わせて購入すれば問題はありません

骨格や筋腱へのサポートで、競技力向上に効果的

主に3つのアーチを支えつつ、踵骨前、載距突起や立方骨も支持する設計で、硬度の高い樹脂製のスタビライザーと、硬めのフォーム材でできたフレキシブルホルダーによるサポートが特徴です。

但し、サッカー専用にチューニングされているため、支持性はそこまで高くありません。

以下、このインソールが軽減できる可能性が高い症例、解決できそうな悩みです。

  • 足の裏が痛い足底腱膜炎の人
  • 足の親指の付け根が痛い外反母趾な人
  • 足の親指が巻き爪な人
  • 足の内側が痛む人、有痛性外脛骨やリスフラン関節炎を持つ人
  • 足裏が疲れやすい人
  • シューズ内で足が滑りやすいのがストレスな方

サッカーシューズに最適

競技に適したサポート性に、グリップ性のある素材を付け加えているため、激しい動きのあるスポーツシューズ、サッカーシューズに最適化した仕様となっています。
もしくは、激しい動きがあり、かつ靴の内容積が少ないものには適合する可能性があります。

一方で、サッカー専用に強度、厚み、素材が設計されているため、他用途ではあまり好ましくない場合の多い製品と言えます。

サッカー競技で使用したいインソール

表面にグリップ性のある素材を用いている事、サッカーシューズに適した極薄設計であることから、サッカー競技にて使用したいインソールとなっています。

黒く硬いスタビライザーと、適度な柔らかさを持つフレキシブルホルダーを組み合わせたサポート設計もあるので、足の裏の疲労感、痛みといった悩みを競技中も軽減したい場合に効果的な製品となりやすいです。

普段履きや凹足には適さない

表面に滑り止め加工が施されているため、基本的に普段履くシューズに入れるのは望ましくありません。
また、アーチタイプ別で3種類展開されていますが、基本的にはアーチ部の高さのみを変更した仕様のため、特に凹足、ハイアーチ傾向の方には高い支持性は望めません

比較的バランスがとれている万能型のインソールですが、オーダーメイドを目指しているだけであり、あくまで既製品レベルのクオリティであることは留意する必要があるでしょう。

ザムスト フットクラフト フットボールスタイルの理論

ザムストのフットクラフトシリーズは基本的に3つのアーチを支えつつ、踵骨前を支持することで、足の機能性を補助するのが特徴のインソールとなっています。
足底腱膜を引き上げ、アーチ部の引き上げ、回復を狙うウィンドラス機構についての記載がメーカーHPではありますが、指先が背屈(上側に引き上げる)するような設計は無いため、基本はアーチ部とかかと回りの骨格に作用するインソールとなっています。

本製品、フットボールスタイルについてはサッカーシューズに適した設計であり、その薄さが特徴的な製品でもあります。

かかとについては黒いスタビライザー、青いフレキシブルホルダー、そしてクッションとなるEVA層で構成されていますが、薄さを追求する為に深さはありません。

あくまで踵骨が中央部に収まりやすいようにしているだけであり、踵骨の安定性を高める程の機能性は備わっていません。

サッカーシューズは一般的なシューズに比べ内容積が少ないようで、その影響を強く受けています。

かかとの支持性は低いですが、横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチの3つのアーチ、そして踵骨前はある程度支持できるのがフットボールスタイルの特徴ともいえます。

主に内側縦アーチと踵骨前、載距突起部の支持が基本となっており、少し横アーチ、外アーチ(立方骨)への支持もある設計です。

このアーチ部のサポート樹脂、スタビライザーは他製品と比べても硬質ですが、足裏にスペースを作ることで足本来のたわみを生み出し、その硬さを和らげる仕様となっています。

本製品はスタビライザー自体も薄く設計されており、通常のフットクラフトシリーズに比べると支持性は低くなっています。
これはサッカー競技におけるターンや踏み込みに合わせて、強度を抑えている意図があると思われます。

この足裏のたわみを活かしながら、必要な部位には支持性を高めている仕様で、サッカー競技用としては適切な仕上がりのように感じます。

また、本製品内だと内側縦アーチ部のスタビライザーは比較的指先側、前の方まで広く使われているため、内側縦アーチ部への支持がやや強い設計になっています。
この設計は動きの多い内側縦アーチ部にはあまり適しませんが、この問題を商品自体を3つのアーチ別展開にすることで解消しています。

加えてかかと直下、前足部にクッション材を配置し、薄さからくる衝撃を和らげやすい設計であるのも特徴的な仕様と言えます。

最後に表面材は細かな溝を設けることで滑りにくくなっており、激しい動きでも滑りにくく仕上がっているのが特徴となっています。

ザムスト フットクラフトの選び方

基本的には靴、シューズのサイズと同じサイズを購入して頂ければ問題ありません。
細かい事を言うのであれば、

  • かかとが綺麗に収まっているか
  • 土踏まずに過度に当たって痛くないか
  • 足の曲がる場所(MTP関節)にスタビライザーが重なっていないか
  • 履いてみて痛くないか、強い違和感はないか

といった項目が大事になります。

また、アーチタイプの判別方法に関しては、あくまで簡易的なものですがメーカー公式から動画化されていますので、そちらもご確認ください。
また、店頭での購入に限り30日間の返品保証もあるので、そちらを利用するのも良いと思います。

実際に使ってみた

筆者も実際にフットクラフト フットボールスタイルを使用してみました、、が、サッカーシューズを履かないので普段履きで着用しています。
まず、筆者自身がミッドアーチであるので、土踏まず部に違和感を覚える事はありませんでした。

サポートに関しては内側縦アーチ、踵骨前の支持が一番感じやすく、横アーチ部や外側縦アーチ部に関してはそれなりにはあるといった所感。

サッカー専用というだけあり、その薄さと柔軟性は特徴的であり、必要な支持性を残しつつも、可能な限り動作を阻害しないよう意図されているのがわかる仕上がりです。

他用途には使えるシーンが思い当たりませぬが、ことサッカー用としては、既製品にしては一定の効果が出やすい製品のように感じました。

まとめ

サッカー競技に適したアーチサポートインソール、フットクラフト フットボールスタイルについての解説は以上となります。
土踏まずの高さに合わせた補助、サポートを行っているのが特徴で、徹底的にサッカー競技に適した製品となっていました。

アーチタイプさえ正しく選ぶことが出来れば一定の効果が出やすそうなインソールになっていますので、サッカー競技を楽しまれる方は検討してみてはいかがでしょうか。

※下記インソールの基礎編も良ければご確認ください
https://insole.xyz/insolebasic/foot-arch/

akaishi ashimaru ashisupli BA2NE bauerfeind BIRKENSTOCK BMZ BTR foot FUSIONFLEXI gzero insole kickswrap mizuno NABOSO newbalance realine sidas SOFSOLE sorbo SPENCO SPICA superfeet TENTIAL workman zamst

Happy
Happy
0 %
Sad
Sad
0 %
Excited
Excited
0 %
Sleepy
Sleepy
0 %
Angry
Angry
0 %
Surprise
Surprise
0 %

Average Rating

5 Star
0%
4 Star
0%
3 Star
0%
2 Star
0%
1 Star
0%
タイトルとURLをコピーしました