ニューバランスとスーパーフィートがコラボして生まれた新製品が、ニューバランス FLEX CUSHION インソール。
ニューバランス独自のクッションフォームを用い、スーパーフィートの理論を組み込んだ製品です
特に回内足や扁平足といった、足や腰の疲れや痛みがきつい、足底腱膜炎のある方の普段履き用の一枚として価値あるインソールなので、どのように効くのか理論も併せて解説していきます。
標準~低いアーチ設計 扁平足に適した仕様
基本的にどなたでも使用できるタイプのインソールで、大きな疾患等のない全年齢の男女であれば問題なく使用できます。
ただし、サポートはノーマル~やや扁平足ぎみの方に適した仕様です。
そのため、ハイアーチ(凹足)の方にとっては最適解とならない場合があります。
足底腱膜炎といった足の痛み、悩みに効果的
主に載距突起と呼ばれるかかとの前を支える設計のため、内側に倒れていきやすい回内足、扁平足や、それに付随して発生する足底腱膜炎、腸脛靭帯炎、巻き爪といった問題の解消、予防、悪化防止に効果を発揮するインソールです。
以下、このインソールが解決できる可能性が高い症例です。
- 足の裏が痛い足底腱膜炎
- 足の親指の付け根が痛い外反母趾
- 足の親指の爪が巻き爪
- 足の内側が痛い、有痛性外脛骨やリスフラン関節炎
- 腰が痛む人、腰痛持ちの人
- 足、腰が疲れやすい人
- 強い圧に耐えかねる関節リウマチ
柔らかな履き心地で普段履きに最適
スーパーフィートシリーズの中でも最も厚みのある部類になるため、普段履きやスニーカーといった靴に適した設計となっています。
一方で、内容積の少ないスポーツシューズ、スパイクシューズには不向きです。
厚手で低反発フォームの層があるので、自分の足に馴染むように、柔らかくフィットする特徴があります。
毎日履く普段履きのシューズに非常に適した一枚です。
毎日使いたくなる 心地の良いインソール
毎日使用する事が可能なインソールで、樹脂によるサポートパーツで長く足元を支え続けられる一枚です。
スーパーフィートシリーズの中でも、最も柔らかい部類です。
心地の良さとサポート性が特徴であるため、毎日使いたいインソールと言えます。
競技シューズには不向き
低反発フォームの柔らかさと、樹脂サポートの柔らかさから、普段履くシューズ、スニーカーには非常に適しています。
一方で厚みがあり、柔らかいクッションであるため、競技シューズには適さないでしょう。
ニューバランス FLEX CUSHIONの理論
スーパーフィートシリーズと共通して、ニューバランスのFLEX CUSHIONもベースの理論は同じです。
足部の載距突起を支持する事で足の歪みを正し、痛みや疲れを軽減する理論が本製品にも採用されています。
スーパーフィートシリーズとの大きな違いはクッション性にあり、矯正力とクッション性を兼ね備えているのが本製品の特徴でしょう。
前述の載距突起と呼ばれる部分は踵骨、かかとの骨と距骨の関節面にあり、脛骨(すねの骨)からの体重を支える場所になります。
体重を支える部位であり、このかかとが内側に倒れることによって地面からの衝撃を逃がす役割(クッション)があるのですが、内側に倒れすぎている場合には問題が多く発生します。
内側に大きく倒れすぎている場合は内側縦アーチの低下に直結、外アーチや横アーチの低下にもつながるので、前述した偏平足、足底腱膜炎や腸脛靭帯炎、外反母趾等の悩みが発生しやすくなります。
そのため、FLEX CUSHIONではかかとのぐらつきをヒールカップにて安定させ、内側縦アーチに繋がるように載距突起を主に支えることで、特にかかとの内側への倒れを抑える仕様となっています。
ハードなサポートであることが多いスーパーフィートシリーズですが、FLEX CUSHIONに関してはやや柔らかめのサポート材となっています。
加えてかかと直下にクッション材を配置しており、脂肪層を活かす設計と組み合わせることで、かかとの安定とクッション性を発現した仕様です。
また、舟状骨部や第五中足骨近位にはプレートがかからないようにも設計されており、足部に余計な負荷をかけないような仕様となっています。
この舟状骨、立方骨を中心としたアーチ部へのアプローチとして、インソール下には空間が設けられています。
この空間があることでたわみが生まれ、自然な足本来のクッションに近い動きを生み出します。
足自体は硬さと柔らかさ、両方を兼ね備えている構造体なので、このような安定性とフレキシブルさを兼ね備えた仕様となっています。
ベース材には粘り気のあるジェルシート、低反発スポンジを重ね、表面にはメッシュを使用しています。
このクッション構造により、衝撃を大きく和らげやすい仕上がりとなっています。
ニューバランス FLEX CUSHIONの選び方
基本的には靴、シューズのサイズで購入して頂ければ大丈夫です。
細かい事を言うのであれば、
- かかとが綺麗に収まっているか
- 土踏まずに過度に当たっていないか
- 足の曲がる場所(MTP関節)にプレートが重なっていないか
- シューズ内で少し動く余裕があるか
といった項目が大事になります。
詳しくは上記動画も参考にしてください。
実際に使ってみた
筆者も実際にFLEX CUSHIONを使用してみました。
筆者自身がミッドアーチであるため、内側の土踏まず部に接触するような感触はなく、問題なく使用する事が可能でした。
歩いてみると、載距突起部~内外縦アーチへの支持は適当で心地いい上、今までにないクッション性が加わっているのが本製品の長所と言えます。
この柔らかな履き心地は非常に心地よく感じやすいものであり、クッション性を極めたスーパーフィートという所感です。
ただ、厚みがあるため、シューズの履き心地は変わりやすいでしょう。
コンフォートさを追求しているので、スーパーフィートシリーズ、ニューバランスシリーズの中でも普段履きにおすすめしやすい一枚となっていました。
まとめ
回内足、扁平足に効果的な普段履き用インソール、ニューバランス FLEX CUSHIONについての解説は以上となります。
比較的様々な方に対応でき、特にスニーカー等の普段履く靴に対応しやすいインソールです。
症状としては、主に足底腱膜炎、外反母趾といった足の悩みのある方におススメなインソールです。
価格は既製品としてはそれなりにしますが、一度試してみてはいかがでしょうか。
※下記インソールの基礎編も良ければご確認ください
https://insole.xyz/insolebasic/foot-arch/
- PEDAG ビバサマー 解説
- BMZ コンプリートジエイタイ 解説
- Bauerfeind スポーツインソール RUN PERFORMANCE INSOLE 解説
- シダス クッション3D 解説
- スーパーフィート ブラック All-Purpose Support Low Arch 解説