日本で企画、販売されているBA2NE バネインソール。
今回はそのBA2NE製品の中でも普段履きに適したベーシック7を解説していきます。
運動時から普段の動きに必要な可動性を持たせつつ、踵骨前や載距突起を中心に支持する事でバランス向上、伴って疲労軽減が期待される製品。
土踏まずの高さで選べる設計にもなっているので、どのような使い方が適切なのかを中心に記載していきます。


適する方…標準~やや低めのアーチの方

基本的に普段履きやランニングシューズといったシューズに使用するタイプのインソールで、大きな疾患等のない全年齢の男女であれば問題なく使用できます。
また、3つのアーチを支持する機構を備えており、ベーシック7では特に標準~やや低めのアーチ高に適した設計となっています。
凹足傾向、ハイアーチの方には適さないアーチ高になるので、その場合は標準~やや高めのアーチ設計であるベーシックが適しています。
また、スポーツ用としてはアスリートグリップタイプがあるため、そちらもご検討ください。
適する悩み…普段の疲労軽減

主に内側縦アーチ、外側縦アーチ、踵骨前、立方骨、載距突起、加えて多少横アーチを支持する機構で、各部位をスポーツ時~普段の歩行動作に合わせた強度で設計されています。
その為、アーチ部への支持は適度でありながら、骨格へのサートはもう少し強度のある構成となっており、バランスの向上、ひいては疲労の軽減を体感しやすい製品となっています。
以下、このインソールが解決、緩和できる可能性が高い悩みです。
- 足底腱膜炎
- 外反母趾
- 巻き爪
- 有痛性外脛骨
- リスフラン関節炎
- ランナー膝(腸脛靭帯炎)
- 腰痛
- 足、腰の疲労感
- 浮指
- 内反捻挫
- 鵞足炎
対応する靴…普段履きからスポーツシューズまで対応

表面に抗菌防臭機能のあるメッシュ素材が使用されていることから、スニーカーやランニングシューズといったシューズに適した設計です。
ベース材が2.0mmと薄く設計されており、全体的に低く設計してあることから、内容積の少ないタイトなシューズにもある程度対応する設計です。
また、激しく横に動くスポーツの場合は滑りにくいアスリートグリップタイプが出ているため、基本的には普段履きやランニングで使われるのを薦めます。
適する用途…普段使い、ランニングなど

バランスよくサポートする設計と、爽やかな足触りのメッシュで構成されている事から、毎日歩く、使う靴に使用するのが望ましいインソールです。
耐久性もそれなりにはあるため、ハードな使用でも壊れにくく、安心して使えるインソールと言えます。
内容積が少なくなりやすい革靴やパンプスには適合せず、スニーカーや安全靴等、一般的な靴に適合しやすい製品です。
合わないケース…多くはなく、バランスのとれた良品

3つのアーチ全てにアプローチをかけつつ、重要な踵骨を中心とした後足部にも影響を与える製品であるため、極端な欠点は少ないと言えます。
ただし、激しいスポーツでの使用や、アーチタイプが合わないハイアーチ傾向の方が使用するといった、適合しない場合には他製品の方が望ましい場合があります。
ご自身の足の状態や、使用目的、使用シューズに適合するかをまずはお確かめください。
ベーシック7の理論


BA2NEの既製品全般に言えることですが、主にアーチ部と中~後足部への支持、サポートが特徴の製品となっています。
足の裏のアーチは主に3つあり、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの三か所のうち、このベーシック7では内側縦アーチ、外側縦アーチを支え、横アーチに関しては多少支持がある設計となっています。
内側縦アーチ、外側縦アーチ両方を支持できるインソールは既製品の中でも比較的高額なインソール(10000円前後)に多いですが、BA2NE製品はそこに比べると良心的な価格設定となっています。


支持の中核を担う中~後足部への補正に関しては、このかかとのTPU樹脂による左右へのぐらつきを抑える設計に加え
踵骨前~載距突起と立方骨側を支持する事で、かかとの前後左右をサポートする設計。
ベーシック7では通常のベーシックに比べて高さを70%程に減らすことで、支持の強さを扁平足傾向の方に向けて設計しながら、靴へのフィット性を高めるように構成されています。
この体重を初めに受け止める脛骨、距骨、踵骨ラインの踵骨を適切な位置に補正、誘導する事で、中~前足部の骨格へも影響を与える設計となっています。


加えてかかと直下は肉抜きされており、踵骨が収まりやすく、前足部と同じ高さと安定性を維持する仕様。
立位時に接地する拇趾球、小趾球、踵の3点全てが同じ高さであるため、不安定性が減り、安定性が増す設計です。
この後足部、かかとへの支持に加えて、後述するアーチへの支持が組み合わさることでバランス向上、ひいては疲労の軽減を体感しやすい製品となっています。
アーチへのサポートに関しては主に内側縦アーチ、外側縦アーチを肉抜きしたTPU樹脂にて支持する設計。
この肉抜きによって硬度を変化させ、固定してはいけないアーチ部を柔軟に支持、サポートする事が可能な設計となっています。
のみならず、高機能なインソールでは定番ともいえる足裏のスペースをわずかに確保する事で、足本来のたわみを生み出す設計も採用されており、アーチ部の動きを阻害しないような仕様となっています。
横アーチに関してはクッション材によって多少隆起を設計してあることで、横アーチ部への支持も補強している設計です。


また、表面材には防臭・抗菌に優れる「ATB-100」を使用し、通気口を設けることで、メッシュらしい通気性と足触りが得られる設計。
厚みはつま先で2.0mmのEVA素材使用との事で、薄手でシューズのフィット感を変えにくい仕様となっています。


バランスよく、足部を支持する場所に応じてサポートの強さを変更しているきめの細やかさが感じられるベーシック7。
適度な薄さとメッシュの表面材のため、基本的にスニーカーやランニングシューズ、普段履きに使用したいインソールとなっていました。
ベーシック7の選び方


基本的には靴、シューズのサイズと同じサイズを購入し、つま先に余分があればハサミ等でカットして頂ければ問題ないかと思います。
また、アーチの高さに合うかどうかという点については基本的に凹足、ハイアーチ形状であればベーシックを、標準~扁平足であればベーシック7タイプを使用することを推奨します。
加えて、下記項目も重要であり、
- かかとが綺麗に収まっているか
- 土踏まずに過度に当たっていないか
- 足の曲がる場所(MTP関節)にプレートが重なっていないか
- インソールから過度に足がはみ出さないか
といった項目も大切になります。
実際に使用してみた感想

筆者も実際にベーシック7を使用してみました。
まず、筆者自身がミッドアーチ、標準的なアーチ高なのですが、内側縦アーチに関しては適度に沿う程度で、落ち込んだ際に支持が得られるような感触を受けます。
加えて踵骨への支持が心地よく、踵骨前、載距突起を中心にほどよく支持される感触を受けられます。
また、表面がメッシュであるため、足触りも爽やかな印象を受けました。

外側縦アーチに関しては外側エッジもあるため、しっかりと支えが効いている感覚を受けます。
横アーチ部に関しては僅かな支持に留まりますが、あまりに主張が強いと痛みにつながるので、この程度で及第かと思われます。
全てのサポートが適度な範囲で収まっており、かつ適切な場所に適切な硬さ、柔軟性を兼ね備えているため、比較的おすすめしやすい製品群の一つであるように感じました。
まとめ


普段履き用に販売されているBA2NE ベーシック7についての解説は以上となります。
スポーツや普段履きに適した支持の強さ、柔軟性で設計されており、表面がメッシュであることから、バランス向上、疲労の軽減を目的とした、スニーカー等の普段履きに使用するインソールであることがよくわかる設計となっていました。
価格帯としても中価格帯に位置する製品であり、他製品と比べると比較的様々な方に適合しやすい製品であるため、まずは一度検討してみてはいかがでしょうか。
※下記インソールの基礎編も良ければご確認ください
https://insole.xyz/insolebasic/foot-arch/
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