アメリカ生まれ、足病医学に基づいた扁平足に向いたインソールであるスーパーフィート。
今回は日本向けに開発された別シリーズ、StepCraftを解説していきます。
特に回内足、足や腰の疲れや痛みがきつい方には価値あるインソールなので、どのように効くのか理論も併せて解説していきます。


適する方…全てのアーチタイプに対応

基本的にどなたでも使用できるタイプのインソールで、大きな疾患等のない全年齢の男女であれば問題なく使用できます。
また、本製品は3つのアーチ高に合わせて製品が展開されています。
そのため、低い土踏まずの方はLOW、標準的な方はMID、高い方はHIGHを選ぶことが可能です。
今回紹介している製品はMID、標準な足向けになります。
適する悩み…足底腱膜炎やリスフラン関節炎

主に載距突起と呼ばれるかかとの内側前を支える設計のため、内側に倒れていきやすい回内足や、それに付随して発生する足底腱膜炎、巻き爪といった問題の解消、予防、悪化防止に効果を発揮するインソールです。
但し、あまりに酷い扁平足の場合はローアーチタイプの方が適します。
以下、このインソールが解決できる可能性が高い症例です。
- 足底腱膜炎
- 外反母趾
- 巻き爪
- 有痛性外脛骨
- リスフラン関節炎
- 腰痛
- 足部の疲労感
対応する靴…比較的多くの靴に合致する仕様

スーパーフィートシリーズと比べると最も薄い部類にあたるため、普段履きは勿論、内容積の少なめなスポーツシューズにも対応できる仕様となっています。
具体的にはスニーカーやランニングシューズは勿論、スパイクシューズにも一部対応可能です。
ただし、ある程度硬さのあるインソールであるため、関節に痛みがある場合は靴側にクッション性のあるものが好ましいです。
使う用途…スポーツ時、普段時どちらも可

毎日使用する事が可能なインソールで、硬い樹脂によるサポートパーツで長く足元を支え続けられる一枚です。
足元を支えることで姿勢や動きを変えるため、怪我のリスクのあるスポーツ時はもちろん、普段から愛用することも可能です。
そのため、普段履くシューズや、スポーツ用のシューズにも検討したい、汎用性の高い一枚となっています。
合わないケース…過度な扁平足、凹足、関節への負荷を避けたい方

硬い樹脂によるサポートが特徴であるため、インソール自体に柔らかさ、クッション性は強くありません。
膝や腰といった関節面に直接衝撃が加わると辛い方は、シューズ側にクッション性が必要になります。
但し、かかとの脂肪層を活かす、足本来のクッション性を引き出す機構は備わっています。
加えて、表側のフォーム材が少し柔らかいので、スーパーフィートシリーズよりはクッション性もあるでしょう。
また、今回のMIDに関しては過度な扁平、凹足には対応していません。
LOWやHIGHを選ぶと良いでしょう。
StepCraftの理論


スーパーフィートシリーズ同様に言えることですが、StepCraftも載距突起を支持する事で足の歪みを正し、痛みや疲れを軽減する理論です。
そして本作では立方骨側、載距突起側への支持がスーパーフィートシリーズよりも強めに設計されている印象です。


この載距突起と呼ばれる部分は踵骨、かかとの骨と距骨の関節面にあり、脛骨(すねの骨)からの体重を支える場所になります。
体重を支える部位であり、このかかとが内側に倒れることによって地面からの衝撃を逃がす役割(クッション)があるのですが、内側に倒れすぎている場合には問題が多く発生します。
内側に大きく倒れすぎている場合は内側縦アーチの低下に直結、外アーチや横アーチの低下にもつながるので、前述した悩みが発生しやすくなります。


そのため、StepCraftではかかとのぐらつきをヒールカップにて安定させ、内側縦アーチに繋がるように載距突起を主に支えることで、特にかかとの内側への倒れを抑える仕様となっています。
仕様としてはActive Support Low Arch、カーボンが最も近い製品だと思われますが。
ただ、かかと周りの安定性は更に向上しています。
また、内側土踏まずはミッドアーチ設計になっていますが、基本的に問題ない程度の高さとなっています。


他には深いかかと、そのかかとにまるい窪みを作ることで、かかと本来の脂肪層がかかとの下に収まるようにしています。
このかかとの脂肪層は年齢を重ねるごとに潰れ、広がっていくのですが
StepCrafでも本来あるべき場所に収まるように丸く仕上げることで、かかと本来のクッション性を再現させます。
また、かかと底面側はAll-Purpose Support Low Arch、ブラック並みに安定性が良くなっています。


更に、かかと回りを硬い樹脂素材でサポートする設計ですが、足の裏のアーチのようにインソール下には空間が設けられています。
この空間があることでたわみが生まれ、自然な足本来のクッションに近い動きを生み出します。
足自体は硬さと柔らかさ、両方を兼ね備えている構造体なので、このような安定性とフレキシブルさを兼ね備えた仕様となっています。
この強度はActive Supportシリーズと同程度かつ、うまく強度をコントロールしています。
そのため、サポートはきっちり受けられつつ、圧迫感は少ない設計となっています。


最後に表面材については抗菌仕様となっており、臭いにくい仕様となっています。
素材的には前後方向へは滑りにくく仕上げており、激しい運動でなければ問題のない設計となっています。
また、つま先縁を滑らかに仕上げることで、シューズとのフィット性も高まりやすいのが特徴です。
StepCraftの選び方


基本的には靴、シューズのサイズより少し小さ目に合わせて購入して頂ければ大丈夫です。
細かい事を言うのであれば、
- かかとが綺麗に収まっているか
- 土踏まずに過度に当たっていないか
- 足の曲がる場所(MTP関節)にプレートが重なっていないか
- シューズ内で少し動く余裕があるか
- 靴サイズではなく、足サイズで選んでいるか
といった項目が大事になります。
ただし、StepCraftには60日間快適保障がついているものもあるため、気軽に試すことが可能なインソールとなっています。
加えて本作ではHIGH、MID、LOWと3タイプあるため、個々人に合わせて選ぶことも可能です。
実際に使用してみた感想

筆者も実際にStepCraftを使用してみました。
筆者自身がミッドアーチであるので、内側の土踏まずに接触しすぎることなく、快適に着用する事がまず可能でした。
その上で、載距突起部や立方骨部へのサポートがしっかりとあり。
更に程よいクッション性や、ある程度の追従性も備えていました。

従来のAll-Purpose Supportよりもしっかりと支えられつつ。
一方でActive Supportほど硬く感じない、絶妙なバランスが本作。
歩行時、立位時にも疲れにくく感じられますので、興味のある方は検討をおすすめいたします。
まとめ


インパクトトレーディング社の新作、StepCraftについての解説は以上となります。
比較的様々な方、様々なシューズに対応しやすいインソールで、主に足底腱膜炎、外反母趾、足底腱膜炎で悩まれている方におススメなインソール。
耐久性もかなり高い部類のインソールになりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
※下記インソールの基礎編も良ければご確認ください
https://insole.xyz/insolebasic/foot-arch/
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