フランス生まれのインソールであるシダス。
今回はそのシダス製品の中でも高いアーチ、凹足傾向な方に適した3フィート・アクティブ・ハイを解説していきます。
特に普段履くスニーカーや、ランニングシューズに適した機能設計で、足の怪我予防、痛みや疲れの緩和が期待されるインソールなので、どのように効くのか理論も併せて解説していきます。
高い土踏まず高に合わせた ハイアーチ設計
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612453300.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
基本的に高いアーチ、凹足傾向の方に適したインソールです。
この3フィートシリーズは土踏まずの高さで選び分ける事が可能であるため、それぞれの足に応じてローアーチ、ミドルアーチタイプと選び分ける事が大切になります。
本作はハイアーチタイプであるため、凹足傾向の方に適しており、低いアーチを持つ偏平足や、標準的なアーチを持つ方、ミッド~ローアーチ傾向の方には合いません。
シダスの特徴は骨格へのサポートに加え、アーチ部への適度なサポートにあるので、ご自身にあったアーチタイプのものを選びましょう。
足裏の痛みの軽減に
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612453202.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
主に内側縦アーチ部に加え、外側縦アーチもある程度、そして横アーチもわずかに支持する機構がとられています。
その設計と、凹足、ハイアーチ傾向の足の問題から、主に足裏の痛みや疲れを軽減するような効果が期待できる仕様となっています。
この一枚はあくまでスポーツ~普段履きでの使用に適しているサポート力であり、凹足傾向に適したハイアーチ設計という事で、疲れや痛みの緩和で使用されることが多いかと思います。
以下、このインソールが解決できる可能性が高い症例です。
- 足の裏が痛い足底腱膜炎
- 足の親指の付け根が痛い外反母趾
- 足の親指の爪が巻き爪
- 足の内側が痛い 有痛性外脛骨やリスフラン関節炎
- 膝の外側が痛い ランナー膝(腸脛靭帯炎)
- 膝の内側が痛い 鵞足炎
- 足、腰が疲れやすい人
- かかと直下が衝撃で痛む人
中厚設計でシューズを選ばない一枚
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612453301.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
シダスシリーズの中でも適度な厚みを持ち合わせる3フィート・アクティブ・ハイは普段履きは勿論、内容積が比較的少ないスポーツシューズにもある程度対応できる仕様となっています。
具体的にはスニーカーやランニングシューズは勿論、競技シューズにも一部対応可能です。
よりサポート性、競技性に長けた3フィート・アクションシリーズもあるので、左右への動きが多い競技はそちらを選択するのも視野に入れた方が良いと思われます。
毎日使える耐久性のあるインソール
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612453200.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
毎日使用する事が可能なインソールで、適度な強度を持つ樹脂によるサポートパーツで、長く足元を支え続けられる一枚です。
柔らかいだけのインソールとは違い、樹脂によるサポートパーツが長持ちするので、ある程度の耐久性を兼ね備えています。
特に普段履きや、ランニング用のシューズに検討したい、比較的汎用性の高い一枚となっています。
矯正能力はほどほど
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612453102.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
フレキシブルなアーチサポートが最も特徴の製品であるため、ある程度のサポートはあるものの、完全に矯正するほどの力は持ち合わせていません。
ただし、現在問題になっている痛みの軽減や、パフォーマンスの向上には十分影響を及ぼすことのできるサポート性を兼ね備えています。
そのため、今の痛みを軽減、緩和させたい、痛みを予防したいハイアーチ、凹足の方に特に適している製品です。
3フィート・アクティブ・ハイの理論
シダスの既製品全般に言えることですが、主に土踏まず、アーチ部の動きを阻害しない程度に支えるのが製品の特長となっています。
足の裏のアーチは主に3つあり、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの三か所のうち、このアクティブ・ローでは内側縦アーチに、わずかに横アーチ、ある程度外側縦アーチも支持する機構となっています。
この3フィート・アクティブ・ローでは、このように内側縦アーチ部に対して主に大きく隆起を設け、内側のアーチに対して沿わせるようにアプローチをかける設計となっており、土踏まずへ衝撃を分散させることで局所的な足への衝撃、痛みを軽減させる機構がとられています。
更にシダスの3フィート・アクティブ・ローは足裏側に空間を設けることで、足本来のたわみを活かす設計を採用。
動きを阻害しない程度の樹脂のフレキシブルさで、内側縦アーチ、外側縦アーチのたわみを踵骨前、載距突起側からもサポートし、沿わせる事で、違和感少なく、足への衝撃を分散させることを意図しています。
その上、3つのアーチの一つである横アーチへの支持もわずかにあり、MTP関節にかからない程度に横アーチを支える隆起を設計してあるものに。
内側縦アーチ部を中心に支持するものの、外アーチや横アーチに関しても多少支持をしているのが3フィートシリーズの特徴ともいえます。
加えて、かかとの左右へのぐらつきを抑えるヒールカップを両側高く設計しており、かかとの特に外側への倒れ、内側への倒れを抑えるように設計。
深いかかとでしっかりとかかとの左右へのぐらつきを抑える設計であり、シューズの履き心地も大きくは損ねないような仕様になっています。
加えて、かかと直下には3フィートシリーズの中で最も広く、縦長にゲル素材を用い、シューズ内部でのインソールのズレを軽減しつつ、かかと接地時の衝撃を大きく緩和する設計がとられています。
ハイアーチ傾向の方はアーチ部の衝撃緩衝機能が弱い場合がありますが、そうした方に対して配慮されたゲル素材の拡大であり、かかと直下へのダメージを直接緩和する衝撃緩衝機能となっています。
また、表面材にはメッシュ素材に通気口、裏側には高反発素材を使用。
足触りよく蒸れにくい設計で、歩く時や走る時により楽に進むように反発素材が設置されており、毎日の歩行、通勤通学やランニングをより快適にしてくれる機能が備わっています。
最後に、足元を支えるアーチサポートに関しては、このハイアーチタイプは外側をやや強く支持するように設計しているのが特徴となっています。
ハイアーチの傾向として、外側に足が倒れこむことが比較的多くあるため、外側を中心に樹脂プレートを強固に補強してある仕様となっています。
このため、基本的にはハイアーチ傾向の方に、現在の痛みの軽減や、故障予防という目的で、普段靴やランニングシューズに入れるのが最適なインソールとなっています。
アクティブ・ハイの選び方
基本的には靴、シューズのサイズと同じサイズを購入し、つま先に余分があればハサミ等でカットして頂ければ問題ないかと思います。
また、ハイアーチ、ローアーチ、ミッドアーチかという点については、シダス公式の足圧分布計測器等を用いて店頭にて確認して頂くのが最も正確かと思います。
もしくは大手スポーツ量販店や各種靴店でも実施されている所があるため、利用してみるのも手でしょう。
一方でネットショップで購入する際は簡易的ではありますが、ザムストのアーチタイプ判別方法が比較的手軽に実施する事が可能となっています。
加えて、下記項目も重要であり、
- かかとが綺麗に収まっているか
- 土踏まずに過度に当たっていないか
- 足の曲がる場所(MTP関節)にプレートが重なっていないか
- インソールから過度に足がはみ出さないか
といった項目も大切になります。
ただし、シダスの3Dシリーズ製品は基本的に30日間快適保障、返品や交換を受け付けてくれるサービスがあるので、気軽に利用する事が可能です。
実際に使ってみた
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612452001.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
筆者も実際に3フィート・アクション・ハイを使用してみました。
筆者自身がミッドアーチであるので、土踏まずのサポート、骨格へのサポートは基本的にやや強く、少し圧迫感を受ける程に。
ただし、高いアーチの方、凹足傾向の方には恐らく丁度いい高さかと思われます。
また、かかとのゲルの衝撃緩衝も不安定感を増すようなことはなく、衝撃緩衝と安定性が両立されている感覚を受けました。
また、アーチサポートについては同シリーズの3フィート・アクションよりも多少柔らかく、違和感が少ない仕様です。
![](https://i0.wp.com/insole.xyz/wp-content/uploads/2021/08/2021081612452000.jpg?resize=854%2C480&ssl=1)
履き心地についてはそこまで大きく変化させることは無く、適度な硬さのある安定感のある履き心地です。
接地時のゲルの衝撃緩衝が特に効果的に感じられる歩き心地で、衝撃はしっかりと緩衝されている印象を受けました。
また、表面のメッシュ、通気口も蒸れすぎる事は無く、反発素材が心地良い弾みを生み出しています。
ランニングシューズでも良いですが、個人的には普段履きの方が良さそうな印象です。
まとめ
足をフレキシブルに、違和感なく支えるシダス 3フィート・アクティブ・ハイについての解説は以上となります。
凹足、ハイアーチの方におすすめしやすいインソールで、普段の足の痛みや疲れを軽減したい、ランニング時のパフォーマンスを上げたい方に薦めやすいインソールとなっていました。
耐久性も比較的長持ちするインソールになりますので、快適保障を上手く利用して一度試してみてはいかがでしょうか。
※下記インソールの基礎編も良ければご確認ください
https://insole.xyz/insolebasic/foot-arch/
|
- BA2NE ベーシック 解説
- シダス アウトドア3D 解説
- PEDAG ビバサマー 解説
- BMZ コンプリートジエイタイ 解説
- Bauerfeind スポーツインソール RUN PERFORMANCE INSOLE 解説
akaishi ashimaru ashisupli BA2NE bauerfeind BIRKENSTOCK BMZ BTR foot FUSIONFLEXI gzero insole kickswrap mizuno NABOSO newbalance pedag realine sidas SOFSOLE sorbo SPENCO SPICA superfeet TENTIAL workman zamst